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物騒なタイトルだが、ミステリの題名である。イマイチの作家さんなのであまり読みたくはなかったのだけど、橿原が舞台なので、いちおう・・・。やっぱりミステリとしてはイマイチどころかイマサンくらいなのだったけど(感想)、今井町の今が描かれていて興味深かった。30年近く前に、大学の授業の一環として今井町(奈良県橿原市)を見学したことがある。環濠集落という特異な形態の室町あたりからの街並みがそのまま残っている...
物騒なタイトルだが、ミステリの題名である。
イマイチの作家さんなのであまり読みたくはなかったのだけど、橿原が舞台なので、いちおう・・・。
やっぱりミステリとしてはイマイチどころかイマサンくらいなのだったけど(感想)、今井町の今が描かれていて興味深かった。
30年近く前に、大学の授業の一環として今井町(奈良県橿原市)を見学したことがある。
環濠集落という特異な形態の室町あたりからの街並みがそのまま残っているということで見学したのだが、2~3軒のお宅が見学に応じてくれただけで、公開=観光化などとんでもないという話で、街中で静かにするということを言い聞かされての見学だった。
その今井町が最近旅行誌などに載るようになって気にはなっていたのだけれど、観光開発の方向性をめぐってはいろいろな意見があるようである。
かつて「大和の金は今井に七分」といわれるほど栄えた今井町。室町時代に称念寺を中心にした寺内町が始まりで、その後、東西約600m、南北約310mの環濠集落となり、現在でも大半が伝統的な町家で今西家を始めとする8軒が重要文化財に指定されている。これほどまとまった規模の集落は全国でも珍しいらしい。
再訪してみたいものである。
・今井町の町並み 橿原市のページ
<伝統的建造物群>
昭和50年の文化財保護法の改正によって、伝統的建造物群及びこれと一体をなしてその価値を形成している環境を保存しようとする制度。今井町は、寺内町として、平成5年12月8日に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。
奈良県では「今井町」の他は「宇陀市松山地区(宇陀松山藩の城下町)」が本年度選定されたのみ。
奈良橿原殺人物語
秋月 達郎
- Date : 2006-10-18 (Wed)
- Category : 奈良あれこれ