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奈良名所むかし案内―絵とき「大和名所図会」

奈良名所むかし案内―絵とき「大和名所図会」

奈良名所むかし案内―絵とき「大和名所図会」

本渡 章



『江戸時代の大ヒット旅行書シリーズ「大和名所図会」6巻7冊から奈良名所と名場面を厳選し、絵ときスタイルという独自の趣向で古今の習俗や人間模様を活写する案内書。南都の寺、飛鳥の名所から四季の行楽地、修験の峰々や水辺、そして奈良人の暮らしや生業も題材にし、江戸期の奈良と現代をつなぐ生活文化や歴史・地理がわかる全30景の名所が登場。  

 

>目次

●前口上 江戸時代の名所絵から悠久の大和が見える

●第一章 南都の大寺

第一景 法隆寺「聖徳太子の江戸時代の評判」

第二景 東大寺「裸の大仏、江戸中期に復興」

第三景 興福寺「中世大和の主となった寺」

第四景 元興寺「日本初の本格寺院」

 閑話一 南都七大寺と飛鳥三大寺――仏都の名所風景

第五景 唐招提寺「鑑真が伝えた『戒』とは何か」

第六景 薬師寺「図会が予見? 薬師寺論争の結末」

第七景 当麻寺「当麻曼陀羅と極楽浄土への憧れ」

第八景 西大寺「平城京最大の寺院の三題噺」

 閑話二 仏都の神社――春日若宮おん祭りは誰がはじめた?

●第二章 飛鳥そして万葉

第一景 天香具山「天から降りてきた香具山」

第二景 飛鳥社「飛鳥と明日香の物語」

第三景 多武峰「死せる鎌足、朝廷を走らす」

 閑話三 万葉か新古今か――名所を歌う六百二十余首

第四景 鬼の厠と肉几・益田岩船「いとおほけなき鬼の巨石」

第五景 初瀬「隠口の霊地、美しき初瀬」

第六景 三輪社「三輪山の神は酒の神」

 閑話四 飛鳥川と佐保川――水辺の名所にそれぞれの春

●第三章 神仙境の風景

第一景 宮滝「貝原益軒が見た岩飛びの名所」

第二景 山上嶽の役行者「山上嶽は修験道の聖地」

第三景 葛城山「在家の信者も山上登拝」

 閑話五 花匂う修験の峰々――桜、梅、つつじ、山吹、咲きほこる

第四景 久米寺と久米仙人「空から落ちた仙人のその後」

第五景 塗部仙女と押阪の値「仙薬を食べた人々」

第六景 雷丘の栖軽「神をしのぐ人間があらわれた時代」

 閑話六 壺坂寺と信貴山――霊験談のふたつのかたち

●第四章 大和旅情

第一景 さらし場「天下の名品、奈良晒の技」

第二景 吉野の筏流し「筏流しは音無川から眺めよ」

第三景 飛火野・春日野「蛍狩りの名所はかつての狼煙台」

 閑話七 女性をいきいきと描く――旅姿や働く姿、くつろぐ姿も

第四景 龍田の紅葉「百二十一の歌に詠まれた名所」

第五景 吉野の花見「吉野の桜と芭蕉の沈黙」

第六景 新春風景「町人の世の春を歌う」

 閑話八 名所絵の枠を越えて――庶民の風俗を描く

第七景 五條里の駅「宿場町の諸人往来風景」

第八景 奈良坂・般若寺「駕籠と『平家物語』をむすぶ縁」

第九景 木綿とりと勧進比丘尼「木綿農家の門口で」

第十景 旅の夕立「江戸時代の旅人百景」

 閑話九 描き分けの妙――見開きの迫力・小景の味わい』




本書は江戸時代末期の1791年発刊のガイドブック「大和名所図会」を読み解いたものである。

長々と目次を書き写したのは、江戸時代と今が変わらないということを実感して欲しいから。

寺社が多いせいもあるのだけれど、奈良はほんとうに変わらない。

今見ているもの、踏みしめている土地が江戸時代どうであったか、江戸より前はどうであったのか、奈良では容易に遡って感じることができるのである。

それを改めて知らせてくれた本書に感謝。





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